システム管理基準の説明はどれか

  1. TOP
  2. 目指せ!IT ストラテジスト
  3. 平成22年度 秋期 午前 Ⅱ 問題の解答と解説

2022年4月3日作成,2022年4月16日更新

試験時間は 10:50 ~ 11:30(40 分)である。

問1 情報システムの全体計画立案

情報システムの全体計画立案時に業務をモデル化する目的はどれか。

  1. ア 業務機能を整理し各部門の職務分担を決める。
  2. イ 業務の実態を具体的かつ詳細に把握する。
  3. ウ 現状の業務機能の問題点を抽出する。
  4. エ 組織の活動と情報の関連を構造化して,企業のあるべき姿を示す。

解答と解説

解答と解説を表示

問2 システム管理基準

"システム管理基準" によれば,"全体最適化" に含まれる作業はどれか。

  1. ア 委託先を含む開発体制の策定
  2. イ 開発スケジュールの策定
  3. ウ 個別システムのハードウェアの導入スケジュールの策定
  4. エ 情報システム基盤の整備計画

解答と解説

解答と解説を表示

問3 業務プロセスの改善活動

物流業務において,10 % の物流コストの削減の目標を立てて,図のような業務プロセスの改善活動を実施している。図中の b に相当する活動はどれか。

システム管理基準の説明はどれか
  1. ア CSF (Critical Success Factor) の抽出
  2. イ KGI (Key Goal Indicator) の設定
  3. ウ KPI (Key Performance Indicator) の設定
  4. エ MBO (Management by Objectives) の導入

解答と解説

解答と解説を表示

問4 共通フレーム 2007

共通フレーム 2007 によれば,企画プロセスのシステム化計画の立案において定義するものはどれか。

  1. ア 業務上実現すべき要件
  2. イ システムの機能要件及び非機能要件
  3. ウ 対象業務のシステム課題
  4. エ 利害関係者のニーズの識別と制約事項

解答と解説

解答と解説を表示

問5 E-R モデル

情報システムの全体計画立案のために E-R モデルを用いて全社のデータモデルを作成する手順はどれか。

  1. ア 管理層の業務から機能を抽出し,機能をエンティティとする。次に,機能の相互関係に基づいてリレーションシップを定義する。さらに,全社のデータモデルとする。
  2. イ 企業の全社像を把握するために,基本的なエンティティだけを抽出し,それらの相互間のリレーションシップを含めて,鳥観図を作成する。次に,エンティティを詳細化し,すべてのリレーションシップを明確にしたものを全社のデータモデルとする。
  3. ウ 業務層の現状システムを分析し,エンティティとリレーションシップを抽出する。それぞれについて適切な属性を定め,これらを基に E-R 図を作成し,それを抽象化して,全社のデータモデルを作成する。
  4. エ 全社のデータとその処理過程を分析し,重要な処理を行っている業務を基本エンティティとする。次に,基本エンティティ相互のデータの流れをリレーションシップとしてとらえ,適切な識別名を与える。さらに,基本エンティティと関係あるデータを属性とし,全社のデータモデルを作成する。

解答と解説

解答と解説を表示

問6 NPV

IT 投資案件 X において,投資効果を NPV で評価する場合の算出式はどれか。

案件 X(割引率 : 2.5 %)
年数012345
キャッシュイン 100 90 80 60 50
キャッシュアウト200
  1. ア \[ -200 + \frac{100}{0.025} + \frac{90}{0.025^2} + \frac{80}{0.025^3} + \frac{60}{0.025^4} + \frac{50}{0.025^5} \]
  2. イ \[ -200 + \frac{100}{0.025^5} + \frac{90}{0.025^4} + \frac{80}{0.025^3} + \frac{60}{0.025^2} + \frac{50}{0.025} \]
  3. ウ \[ -200 + \frac{100}{1.025} + \frac{90}{1.025^2} + \frac{80}{1.025^3} + \frac{60}{1.025^4} + \frac{50}{1.025^5} \]
  4. エ \[ -200 + \frac{100}{1.025^5} + \frac{90}{1.025^4} + \frac{80}{1.025^3} + \frac{60}{1.025^2} + \frac{50}{1.025} \]

解答と解説

解答と解説を表示

問7 アンゾフの成長マトリクス

アンゾフの成長マトリクスを説明したものはどれか。

  1. ア 外部環境と内部環境の観点から,強み,弱み,機会及び脅威の四つの要因について情報を整理し,企業を取り巻く環境を分析する手法である。
  2. イ 企業のビジョンと戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス及び学習と成長の四つの視点から事業活動を検討し,アクションプランまで具体化していくマネジメント手法である。
  3. ウ 事業を,市場浸透,市場拡大,製品開発及び多角化の四つのタイプに分類し,事業の方向性を分析する手法である。
  4. エ 製品を,導入期,成長期,成熟期及び衰退期の四つの段階に分類し,企業にとって最適な戦略を分析する手法である。

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

ビジネスフレームワークの一つであるアンゾフの成長マトリクスは,経営学者の H・イゴール・アンゾフ(H. Igor Ansoff)が提唱したもので,縦軸に「市場」,横軸に「製品」をとり,それぞれに「既存」「新規」の 2 区分を設け,4 象限(市場浸透,製品開発,市場開拓,多角化)のマトリクスとしたものである。事業が成長・発展できる経営戦略を検討するために適したフレームワークである。

表 アンゾフの成長マトリクス
既存製品新規製品
既存市場市場浸透 製品開発
新規市場市場開拓 多角化

問8 バリューチェーン

バリューチェーンは,付加価値を生み出す事業活動を五つの主活動と四つの支援活動に分類する。支援活動に該当するものはどれか。

  1. ア 技術開発
  2. イ 購買物流
  3. ウ サービス
  4. エ 出荷物流

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

バリューチェーン分析は,業務を「購買物流」「製造」「出荷物流」「販売・マーケティング」「サービス」という 5 つの主活動と,「調達」「技術開発」「人事・労務管理」「全般管理」の 4 つの支援活動に分類し,製品の付加価値がどの部分(機能)で生み出されているかを分析する手法である。

イ,ウ,エは主活動に該当する。

問9 事業戦略

事業戦略のうち,収穫戦略に該当するものはどれか。

  1. ア 売上高をできるだけ維持しながら,製品や事業にかけるコストを徐々に引き下げていくことによって,短期的なキャッシュフローの増大を図る。
  2. イ 事業を分社化し,その会社を売却することによって投下資金の回収を図る。
  3. ウ 新規事業に進出することによって企業を成長させ,利益の増大を図る。
  4. エ 低価格戦略と積極的なプロモーションによって,新製品のマーケットシェアの増大を図る。

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

収穫戦略は,PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)において,収穫事業に対して適用される戦略である。PPM では,市場成長率と市場占有率の二つの要因によって,各事業の市場における位置付けの評価を行い,各事業に対して自社の最適な経営資源の配分計画を立案する。収穫事業とは,複数の事業の中で市場成長率が低く,市場占有率の高い事業を指す。収益率が高いわりに新たなる大きな投資を必要としない安定期にある事業が該当する。収穫事業に対しては,大きな投資は控え,改善投資やコスト低減を目的とした投資に限定し,キャッシュフローの最大化を図る考え方が採用される。

問10 マーケットバスケット分析

マーケットバスケット分析を説明したものはどれか。

  1. ア POS システムで収集した販売情報から,顧客が買物をした際の購入商品の組合せなどを分析する。
  2. イ 網の目状に一定の経線と緯線で区切った地域に対して,人口,購買力など様々なデータを集計し,より細かく地域の分析を行う。
  3. ウ 一定の目的で地域を幾つかに分割し,各地域にオピニオンリーダを選んで反復調査を行い,地域の傾向や実態を把握する。
  4. エ 商品ごとの販売金額又は粗利益額を高い順に並べ,その累計比率から商品を三つのランクに分けて商品分析を行い,売れ筋商品を把握する。

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

マーケットバスケット分析は,POS データや電子商取引の販売データなどを分析し,一緒に購入される商品の組合せを見つける探索的分析方法である。通常,顧客ごとに週単位,月単位で集計した販売データをもとに購入商品の組合せを分析する。

イ,ウは商圏分析,エは ABC 分析の説明である。

問11 推移確率行列

市場で競合する二つの銘柄 A,B 間の推移確率行列は,表のとおりである。例えば,市場 A を購入した人が次回に B を購入する確率は,20 % である。A と B の市場シェアが,それぞれ 50 % であるとき,全員が 2 回購入した後の市場シェアはどうなるか。

次回
AB
今回A0.8 0.2
B0.4 0.6
  1. ア A のシェアは 10 % 上がり,B のシェアは 10 % 下がる。
  2. イ A のシェアは 10 % 下がり,B のシェアは 10 % 上がる。
  3. ウ A のシェアは 14 % 上がり,B のシェアは 14 % 下がる。
  4. エ A のシェアは 14 % 下がり,B のシェアは 14 % 上がる。

解答と解説

解答と解説を表示

問12 計画的陳腐化

計画的陳腐化を説明したものはどれか。

  1. ア 機能がまだ十分に使用可能な製品を,新しいデザインに変更することによって,既存製品からの移行を進めていくこと
  2. イ 製品の誕生から廃棄までのうち,製品のニーズがなくなることによって,売上も利益も下降線をたどる段階のこと
  3. ウ 製品の値引き販売をすることによって,多くの人の購買をねらうこと
  4. エ 大規模な流通業者が,あえてブランド名を付けないことによって,旧タイプの製品を提供すること

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

計画的陳腐化は,まだ十分に使える製品に対して意図的に新製品を投入することで,旧製品を陳腐化させ,新製品への買換えを促す手法である。

イはプロダクトライフサイクルにおける衰退期,ウは低価格戦略,エはノーブランド戦略の説明である。

問13 ワントゥワンマーケティング

ワントゥワンマーケティングを説明したものはどれか。

  1. ア 効率よく大量に生産することで,製品 1 個当たりのコストを低減させ,安価な製品を提供することによって,あらゆる顧客を対象にする。
  2. イ 市場シェアの拡大よりも,顧客との好ましい関係を重視し,長期にわたって自社製品を購入する顧客の割合を高める。
  3. ウ 市場を複数のセグメントに細分化し,その中の幾つかのセグメントに対し,ニーズに合った製品又はマーケティングミックスを展開する。
  4. エ 製品の安全性,適切な情報の提供などに加えて,自然環境の保全,地域との融和などを目的とした企業の社会的責任を重視する。

解答と解説

解答と解説を表示

問14 SFA

SFA を説明したものはどれか。

  1. ア 営業活動に IT を活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である。
  2. イ 卸売業・メーカが小売店の経営活動を支援することによって,自社との取引量の拡大につなげる手法・概念である。
  3. ウ 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図るための手法・概念である。
  4. エ 消費者向けの企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行う手法・概念である。

解答と解説

解答と解説を表示

問15 IVR

コールセンタシステムにおける IVR を説明したものはどれか。

  1. ア 企業ビル内などに設置して,外線電話と内線電話,内線電話同士を交換する装置
  2. イ 顧客からの電話に自動応答し,顧客自身の操作によって情報の選択や配信,合成音声による応答などを行う仕組み
  3. ウ コンピュータと電話を統合し,顧客データベースと PBX を連動させて,発呼や着呼と同時に必要な顧客情報をオペレータの画面上に表示するシステム
  4. エ 着信した電話を,あらかじめ決められたルールに従って,複数のオペレータのうちの 1 人だけに接続する仕組み

解答と解説

解答と解説を表示

問16 知識創造プロセス(SECI モデル)

知識創造プロセス(SECI モデル)において,表出化に該当するものはどれか。

  1. ア 顧客への対応の仕方を,業種別にマニュアル化する。
  2. イ 顧客を訪問し,要望についてのヒアリングを行う。
  3. ウ 製品操作マニュアルと業務マニュアルから,運用マニュアルを作成する。
  4. エ マニュアルに記載された方法を実践し,スキルを習得する。

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

ナレッジマネジメントとは,個人のもつ暗黙知を形式知に変換することにより知識の共有化を図り,より高いレベルの知識を生み出すという考え方である。フレームワークとして SECI モデルがあり,① 共同化(Socialization),② 表出化(Externalization),③ 結合化(Combination),④ 内面化(Internalization)の 4 段階のプロセスが定義されている。

表 SECI モデル
プロセス説明
共同化
Socialization
組織内の個人,小グループで暗黙知の共有化や,新たな暗黙知を創造すること。 OJT などを通して個人のノウハウを伝達する。
表出化
Externalization
組織内の個人,小グループが有する暗黙知を形式知として明示化すること。 会社のもつノウハウをマニュアル化する。
結合化(連結化)
Combination
明示化した形式知を組み合わせ,それを基に新たな知識を創造すること マニュアルを組み合わせて新マニュアルを作成する。
内面化
Internalization
新たに創造された知識を組織に広め,新たな暗黙知として習得すること。 マニュアルに記載された方法を実践し,習得する。

(出典)平成25年度 秋期 IT ストラテジスト試験 午前2 問17

システム管理基準の説明はどれか
図 SECI モデル

問17 TLO (Technology Licensing Organization) 法

TLO (Technology Licensing Organization) 法に基づき,承認又は認定された事業者の役割として,適切なものはどれか。

  1. ア 企業からの委託研究,又は共同研究を受け入れる窓口として,企業と大学との調整を行う。
  2. イ 研究者からの応募に基づき,補助金を支給して先進的な研究を発展させる。
  3. ウ 大学の研究成果の特許化及び企業への技術移転の支援を行い,産学の仲介役を果たす。
  4. エ 民間企業が保有する休眠特許を発掘し,他企業にライセンスを供与して活用を図る。

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

大学や高等専門学校等における研究成果を特許化し,それを民間事業者に技術移転する法人のことである。大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律(通称,TLO法)に基づいて,承認・運用が行われており,2019 年現在 34 機関が承認されている。

TLO 法に基づき,承認又は認定された事業者の役割は,大学の研究成果の特許化及び企業への技術移転の支援を行い,産学の仲介役を果たすことである。

システム管理基準の説明はどれか
図 TLO

問18 3PL (3rd Party Logstics)

3PL (3rd Party Logstics) を説明したものはどれか。

  1. ア 購買,生産,販売及び物流の一連の業務を,企業間で全体最適の視点から見直し,納期短縮や在庫削減を図る。
  2. イ 資材の調達から生産,保管,販売に至るまでの物流全体を,費用対効果が最適になるように総合的に管理し,合理化する。
  3. ウ 電子・電機メーカから,製品の設計や資材調達,生産,物流,修理などを一括して受託する。
  4. エ 物流業務に加え,流通加工なども含めたアウトソーシングサービスを行い,また荷主企業の物流企画も代行する。

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

3PL とは,原料の調達から倉庫までの保管,出荷まで,物流にかかわる一切を外部の物流業者に委託する形態である。"3rd Party" は,メーカを "1st Party",小売を "2nd Party" と位置付けたときの物流を指している。また,"Logistics" は物流を一元的,効率的に管理することを意味している。

アは「SCM (Supply Chain Management)」,イは「ロジスティクス」,エは「EMS(Electronics Manufacturing Service : 電子機器製造サービス)」の説明である。

問19 TOC (Theory of Constraints)

TOC (Theory of Constraints) の特徴はどれか。

  1. ア 個々の工程を個別に最適化することによって,生産工程全体を最適化する。
  2. イ 市場の需要が供給能力を下回っている場合に有効な理論である。
  3. ウ スループット(=売上高-資材費)の増大を最重要視する。
  4. エ 生産プロセス改善のための総投資額を制約条件として確立された理論である。

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

TOC は,一覧の製造工程におけるボトルネックに着目し,これを改善することで「利益の最大化」を実現する手法である。ボトルネックの原因を制約(constraints)とすることから,制約の理論(Theory Of Constraints)と呼ばれる。

TOC では,金を儲けることは以下の 3 つであると規定している。

  1. スループットを増大する。
  2. 在庫(原材料,仕掛,製品など)や投資を低減する。
  3. 業務費用(資材費以外の総経費,直接人件費も含む)を低減する。

問20 所要数量

図は,製品 A の構成部品を示している。この製品 A を 10 個生産する場合,部品 C の手配数量は何個になるか。ここで,括弧内の数字は上位部品 1 個当たりの所要数量であり,部品 C の在庫は 5 個とする。

システム管理基準の説明はどれか
  1. ア 15
  2. イ 20
  3. ウ 25
  4. エ 30

解答と解説

解答と解説を表示

問21 SRI (Socially Responsible Investment)

SRI (Socially Responsible Investment) を説明したものはどれか。

  1. ア 企業が社会的責任を果たすために,環境保護への投資を行う。
  2. イ 財務評価だけでなく,社会的責任への取組みも評価して,企業への投資を行う。
  3. ウ 先端技術開発への貢献度が高いベンチャ企業に対して,投資を行う。
  4. エ 地域経済の活性化のために,大型の公共事業への投資を積極的に行う。

解答と解説

解答と解説を表示

問22 管理図法

システム運用中に発生している各種トラブルの現象を図るための対策を立案している。トラブルを誘発する要因ごとに改善可能な課題がある。同じ時間やコストを掛けるなら,要員を層別し,より重要なものから手掛けていくことにしたい。この場合の分析に適している管理図法はどれか。

  1. ア 特性要因図
  2. イ パレート図
  3. ウ ヒストグラム
  4. エ レーダチャート

解答と解説

解答と解説を表示

問23 良品判定

ある外注部品が不良品である確率は 0.1 であり,受入れ後の費用は,良品には掛からないが,不良品には 1 個につき 2,000 円掛かる。そこで,検査機を導入して全部品を受入検査することにした。部品 1 個の検査費が 40 円,検査機が不良品を不良品と判定する確率が 0.9 とするとき,この受入検査で,部品 1 個当たりの費用は何円減ると期待できるか。ここで,検査機は良品をすべて良品と判定するものとする。また,検査機で不良と判定されたものは受け入れない(2,000 円は掛からない)。

  1. ア 140
  2. イ 144
  3. ウ 176
  4. エ 180

解答と解説

解答と解説を表示

問24 抜取検査

合格となるべきロットが,抜取検査で誤って不合格となる確率のことを何というか。

  1. ア 合格品質水準
  2. イ 消費者危険
  3. ウ 生産者危険
  4. エ 有意水準

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

抜取検査方式において,不合格品質のロットが合格する確率は,消費者危険(consumers' risk)といわれ,合格品質のロットが不合格となる確率は,生産者危険(producers' risk)といわれる。

合格品質水準抜取検査で合格にできる不良品の上限の数のことで,100 単位当たりの不良品数(不良率)で表す。AQL (Acceptable Quality Level) ともいう。消費者危険抜取検査の結果,本来不合格となるべきロットが誤って合格となってしまう確率のこと。有意水準統計学における検定で,結果をそのまま信頼し,素直に結論として採用した場合に,その結論が間違っている確率(危険性の確率)のこと。

問25 契約条件

次の三つの条件を満たす契約はどれか。

  • 役務を提供する側には,仕事を完成して引き渡す責任はない。
  • 作業のために必要な労働に対する指揮命令は役務を提供する側で行う。
  • 労働条件は役務を提供する側で定められる。
  1. ア 請負契約
  2. イ 出向契約
  3. ウ 準委任契約
  4. エ 派遣契約

解答と解説

解答と解説を表示

【答え】

準委任契約とは,当事者の一方が法律行為以外の行為をすることを相手方に委託し,相手方がそれを承諾することで効力が生じる契約である。準委任契約では,役務を提供する側に仕事の完成責任はなく,指揮命令や労働条件の決定は,役務を提供する側で行う。

SOAの説明はどれか?

解説 SOA(Service-Oriented Architecture,サービス指向アーキテクチャ)は、業務上の一処理に相当するソフトウェアで実現されている機能や部品を独立したサービスとし、それらを組み合わせ連携させることで全体のシステムを構築するという手法、またはそのことを指す言葉です。

システム監査基準(平成30年)の説明はどれか。?

解説 システム監査基準(平成30年)には、「フォローアップは、監査対象部門の責任において実施される改善をシステム監査人が事後的に確認するという性質のものであり、システム監査人による改善計画の策定及びその実行への関与は、独立性と客観性を損なうことに留意すべきである」という記載があります。

システム管理基準によれば組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画を何と いうか。?

全体最適化計画は、経営戦略に基づいて設定され、組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にし、投資効果およびリスク算定の方法を明確にするなどの目的で策定されます。

“システム管理基準”において、情報システムの費用、スケジュール、開発体制、投 資効果などを明確にする計画はどれか。?

つまりシステム管理基準において情報システムの費用スケジュール開発体制投資効果などを明確化するのは、開発計画であることになります。